長期収載品の選定療養について

2024年の診療報酬改定により、2024年10月から長期収載品の選定療養の制度が導入されます。

この制度は、患者さんの希望で長期収載品（同じ効果を持つ後発医薬品が発売されている先発医薬品）を選んだ場合に、選定療養費として薬価の差額の一部を患者さんが負担する仕組みです。

選定療養の対象は、外来患者の院外処方および院内処方、注射になります。（入院の患者様については対象となりません。）

ただし、医師が医療上の必要性があると判断した場合や、供給状況により後発医薬品の提供が困難な場合などは、選定療養の対象外となります。

皆様におかれましては、長期収載品の選定療養に関する御理解・御了承の程、よろしくお願いいたします。

長期収載品の選定療養の詳細については、厚生労働省のサイト等をご確認いただくとともに、不明な点などがございましたら、ご相談ください。

厚生労働省ホームページ（後発医薬品のある先発医薬品（長期収載品）の選定療養に関するページ）：https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39830.html

当院においては、患者様の健康を第一に考え、身体に悪影響を及ぼさない範囲で、後発品のある薬剤の積極利用を推奨してまいります。

この機会に、現在服用されている薬の見直しをされることも有意義なことであると思いますので、希望される方は主治医を中心とした病院職員にお尋ねください。

2024年10月

霧島杉安病院　院長　　杉安浩一郎